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「深読み日本文学」が発売されました。

「色好みの伝統」「サブカルのルーツは江戸文化」「一葉の作品はフリーター小説」など、古典から漱石・一葉らの近代文学、太宰・安吾らの戦後作品、さらにAI小説までを、独自の切り口で分析。創造的誤読、ユーモアの持つ効能、権威を疑う視線といった、作家ならではのオリジナリティあふれる解釈で、日本文学の深奥に誘う。

2017.12.12

「カタストロフ・マニア」が発売されました。

このまま黄昏れちゃっていいのか、人類。強靭な想像力が照らし出す、我々の未来。2036年、治験のため入っていた病院で目覚めたシマダミロクは驚愕する。何しろそこには、誰ひとりいなくなっていたのだから――。太陽プラズマの放出、感染症の蔓延、そしてAIの専制が世界を脅かすなか、彼は「大淘汰」の流れを止めることができるのか。来るべきディストピアを見据え警鐘を鳴らす、純文学×SFの到達点!

2017.05.31

「アルマジロ王」が発売されました。

このままでは日本に未来はない。オレは救世主アルマジロ王を何としても探し出す―流れ弾に当たって死んだ親友はそう書き残した。何処へ行ってもよそ者でしかなく、砂漠のような都市を永遠にさまようみなし子=堕天使たち。そんな彼らの孤独を癒し、守ってくれる幻の救済者アルマジロ王を追い求めて、ぼくは世界の果てまで巡礼の旅に出た…。愛と性と思想と放浪の物語7篇収録。

2017.01.11

「筋金入りのヘタレになれ」が発売されました。

これまで自分が辿ってきたこの道筋に、不正や間違いはなかったかどうか。自分はメンツというものに囚われて何か大きな過ちを犯していないかどうか。一度、自分を丸裸にして赤裸々な告白をする。そうすることで、初めて謙虚さや、本当の意味での倫理を知ることができ、初めて正義というものを正面から追求する権利を獲られるのだ。

2016.06.09

「ニッチを探して」が発売されました。

背任の疑いをかけられた大手銀行員・藤原道長は、妻と娘を置いて失踪した。人目を避けた所持金ゼロの逃亡は、ネットカフェから段ボールハウス、路上を巡り、道長は空腹と孤独を抱え、格差の底へと堕ちてゆく。一方、横領の真の首謀者たる銀行幹部たちは、事件の露見を怖れ、冷酷な刺客を放つ―。逆転の時は訪れるのか。東京の裏地図を舞台に巨額資金を巡る攻防戦の幕が開く!

2016.01.01

「ミイラになるまで 島田雅彦初期短篇集」が発売されました。

現代文学を牽引し続ける著者の初期短篇7作品。文学と社会への強烈な批評精神と、アイロニックな饒舌文体で繰り広げる島田文学の原点。収録作「観光客」「聖アカヒト伝」「ある解剖学者の話」「砂漠のイルカ」「アルマジロ王」「断食少年・青春」「ミイラになるまで」

2015.11.10

「優しいサヨクの復活」が発売されました。

安保法制をめぐって近年にない政治運動が巻き起こった日本。なかでも学生たちによるデモ活動は社会に大きなインパクトを与えた。彼らの素直な感性が国を変えていく力になる、とかつて『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビューした現代を代表する作家は指摘する。国家が暴走を始めたとき、一見時代遅れにも思えるサヨクが真の価値を発揮する。戦後日本における右・左の対立軸、日本国憲法の本質、隣国との付き合い方から転換期を迎える資本主義社会のサバイバル術までを、本書は豊かな想像力で描いていく。政治家にも評論家にも語りえない、作家ならではの現代日本論。

2015.10.16

「虚人の星」が発売されました。

小学生のとき父に置き去りにされた星新一は、自分の中の七つの別人格に苦しめられてきた。一方、自由民主党の議員、松平は四十四歳の若さで首相に就任。血筋と顔立ちだけが取り柄の傀儡首相と思われていたが、ある日米大統領もうならせる名演説を披露して周囲の度肝を抜く――。
七つの人格をもつ二重スパイと、血筋だけが取り柄の三代目首相。交互に明かされる諜報と政権の秘密。二人が交差する時、日本の命運が決まる。国家の自殺を食いとめることはできるのか?

2015.09.25

「内乱の予感」が発売されました。

誰もが持っているもう一つの名前を、普段、彼は夢の中にかくまっておく。他人事ではないミステリー、狙われているのは君だ。殺し屋はなぜ殺しをためらったのか…。著者初の長編ミステリー。

2015.05.22

「夢使い」が発売されました。

90年代を拓く現代文学のみずみずしい収獲!夢のまに、自在をきわめる最も私的な愛の意識。ニューヨーク取材、書下ろし作品630枚。

2015.05.22