月別アーカイブ: 1995年5月

夢使い レンタルチャイルドの新二都物語 (講談社文庫)

新しい人間の感触を求め、著者はニューヨークを歩き回った。体でリアリティを感じたものを中心に、町というテキストからこの作品は構成されたのだ。著者は言う。「90年代は下半身を鍛えねばなりません。脚と性器で世界を知るべし」夢使いって何者。レンタルチャイルドとは。私的な愛を見せる島田ワールド。

彼岸先生 (新潮文庫)

ポルノなんだか、SFなんだか、政治小説なのか、ミステリーなのかわからない不思議な恋愛小説を書いている小説家の先生は川の向う岸に住んでいる。だから…彼岸先生。東京、ニューヨークで女性遍歴を重ねたドン・ファンで、プロの嘘つきである先生を、ぼくは人生の師と見立てたのだった。ロシア語を学ぶ十九歳のぼくと三十七歳の先生の奇妙な師弟関係を描いた平成版「こころ」。泉鏡花文学賞受賞作。