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好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集11)

生涯で戯れた女性・三七四二人、男性・七二五人―色好みの男・世之介の一代記を描いた、井原西鶴「好色一代男」。幻想的な怪異の奇譚を優美に綴り、後世の文学に大きな影響を与えた、上田秋成「雨月物語」。遊郭での最先端の流行を背景に「通」の生き様を描いた、山東京伝「通言総籬」。優しい美男子と芸者たちとの三角関係をリズミカルに描いた、為永春水「春色梅児誉美」。江戸、そして大坂。百花繚乱に咲き誇った、一七世紀から一九世紀の江戸期の文学を代表する四作品を、すべて新訳・全訳で。

ミイラになるまで 島田雅彦初期短篇集 (講談社文芸文庫) Kindle版

釧路湿原のビニール小屋で、ミイラ化した死体と、彼が自死に至るまでを克明に記したノートが発見された(表題作)。独裁国家を世襲した男と孤高の批判者(聖アカヒト伝)、幻の救世主を探し彷徨う巡礼の旅(アルマジロ王)など、著者が二十代の新人作家時代に発表した短篇七作品。アイロニーを纏う饒舌な言語感覚と、時代への尖鋭な批評精神で表現し続ける、島田文学の源流を遡行する。

「優しいサヨクの復活」が発売されました。

安保法制をめぐって近年にない政治運動が巻き起こった日本。なかでも学生たちによるデモ活動は社会に大きなインパクトを与えた。彼らの素直な感性が国を変えていく力になる、とかつて『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビューした現代を代表する作家は指摘する。国家が暴走を始めたとき、一見時代遅れにも思えるサヨクが真の価値を発揮する。戦後日本における右・左の対立軸、日本国憲法の本質、隣国との付き合い方から転換期を迎える資本主義社会のサバイバル術までを、本書は豊かな想像力で描いていく。政治家にも評論家にも語りえない、作家ならではの現代日本論。

「虚人の星」が発売されました。

小学生のとき父に置き去りにされた星新一は、自分の中の七つの別人格に苦しめられてきた。一方、自由民主党の議員、松平は四十四歳の若さで首相に就任。血筋と顔立ちだけが取り柄の傀儡首相と思われていたが、ある日米大統領もうならせる名演説を披露して周囲の度肝を抜く――。
七つの人格をもつ二重スパイと、血筋だけが取り柄の三代目首相。交互に明かされる諜報と政権の秘密。二人が交差する時、日本の命運が決まる。国家の自殺を食いとめることはできるのか?

虚人の星

小学生のとき父に置き去りにされた星新一は、自分の中の七つの別人格に苦しめられてきた。一方、自由民主党の議員、松平は四十四歳の若さで首相に就任。血筋と顔立ちだけが取り柄の傀儡首相と思われていたが、ある日米大統領もうならせる名演説を披露して周囲の度肝を抜く――。
七つの人格をもつ二重スパイと、血筋だけが取り柄の三代目首相。交互に明かされる諜報と政権の秘密。二人が交差する時、日本の命運が決まる。国家の自殺を食いとめることはできるのか?

傾国子女 (文春文庫) Kindle版

優雅に堕ちてゆきたい。奇跡の美貌を持つ女vs.世の中を悪くする男たち。誰からも愛されたがゆえ誰よりも辛酸を舐めた千春にハッピーエンドは訪れるのか?『好色一代女トゥデイ』デビュー30年・渾身の長篇小説。

ソポクレス『オイディプス王』 2015年6月 (100分 de 名著)

運命にあらがい、
向き合うことは可能か

ギリシア神話の名君オイディプス王が「自分探し」の果てに破滅する姿を描いた、詩人ソポクレスによる悲劇『オイディプス王』。スリリングな論理展開、起承転結形式、「父殺し」のコンセプト─2500年ほど前に執筆され、今なお古今東西の物語のルーツとされる本作を、「運命」をテーマに読み解く。