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美しい魂 (新潮文庫)

東海岸に渡った不二子を追い、ついに想いの丈を伝えたカヲルは、この恋にふさわしい男になるため、天性の美声をさらに鍛えることを決意する。しかし、このときはまだ、静かな森の奥で、美しく成長した不二子を見つめる、比類無き恋敵の存在には気づいていなかった…。血族四代が悲恋の歴史を刻む「無限カノン」の物語は、甘美なる破滅の予兆をたたえ、禁断の佳境へ深く踏み込んでいく。

彗星の住人―無限カノン〈1〉 (新潮文庫)

一八九四年長崎、蝶々さんと呼ばれた芸者の悲恋から全てが始まった。息子JBは母の幻を追い、米国、満州、焼跡の日本を彷徨う。三代目蔵人はマッカーサーの愛人に魂を奪われる。そして、四代目カヲルは運命の女・麻川不二子と出会った刹那、禁断の恋に呪われ、歴史の闇に葬られる。恋の遺伝子に導かれ、血族四代の世紀を越えた欲望の行方を描き出す画期的力篇「無限カノン」第一部。

一度死んでみますか? 漫談・メメントモリ (PHP新書)

実力派作家と人気漫画家による異色のバラエティー対談。「メメントモリ」(死を忘れるな)という思いを基調に、ざっくばらんに世相を斬る。日本人の良識が壊れて、親殺し、子殺しがニュースに流れ続ける現在、私たちはどのように未来を考えればいいのだろうか?ケータイ、病気、子育て、ニート、韓流ブーム、セクハラ、ボランティア、お金、名誉、徳、さらには政治家、戦争、ナショナリズム…身近なモノ、コトに対する二人の温かくも冷徹な言葉が、思わぬところで視野を広げてくれる。

対話の回路 小熊英二対談集

『「民主」と「愛国」』その他の著書で知られる著者が、文学者、歴史学者、民俗学者、社会学者などさまざまなジャンルの人びとと、国家・「日本」・アジア・歴史・民俗などをめぐって討論する。真摯でスリリングな対談集。

快楽急行

健康よりも快楽が大事と思いたい。人はなぜ薬よりも毒を好むのか?清く貧しく美しい全ての人々に不惑にして惑う文豪が送る目からうろこの快楽追求指南一〇八手。朝日新聞土曜版「be」大人気連載エッセイ待望の単行本化。

衣食足りて、住にかまける

私が住みたかったのは、今後何が起きるのか予測できない家だった-。自邸竣工の経験から、人がよりよく生きるための住居を考察した、島田雅彦、初の住宅論。隈研吾ら建築家との対談も収録。『BRIO』連載に加筆し単行本化。

溺れる市民

もうひとつの人生の夢を垣間見させてくれるなら、マナミちゃんの誘惑に乗らない手はない。しかも、本当の親子にはできないことができる。こんな殺し文句を彼女は一体何処で身につけたのだろう。堅実な市民たちが溺れる秘められた欲望。島田雅彦が贈る、最もスキャンダラスな1冊。

子どもを救え! (集英社文庫)

小説家の千鳥姫彦が愛人と密会していた夜、郊外の同じ住宅地に住む顔見知りの母子三人が殺されて海に捨てられていた…。やがて夫が逮捕されるが、なぜ彼は妻と子どもを皆殺しにしたのか?ありふれた日々に潜む、殺人に至る倦怠。どんな家庭にもある、幸福と悲劇の危うい均衡。死に満ちた時代を生きのびるために、姫彦が辿る再生の旅はどこへ向かうのか。著者の新境地を拓いた傑作長編。

ネコのヒゲは脳である

若き作家が学者を訪ねた20年前の個人授業が復活!!人間と動物の不思議にはじまり、人間・生命・言葉・文学・社会など骨の髄まで解剖する。『バカの壁』の原点がここにある! 歳月を経ても、まったく色あせることのない二人の応酬。生命をめぐる技術が進んだ現在、さまざまな不安のなか自分を見つめ直したいこの社会で、むしろ改めて考えたいテーマがあふれている。時の人、養老孟司のスタート点―解剖学に立ち返り、もの言わぬ死体を見すえるところから、人間を、世の中を見つめ直す知的興奮の書。