「私の日本人形」と題された美しくエロチックな〈人形〉の写真集。人形を演じているのは、劇団「ロマンチカ」の元看板女優、原サチコ。彼女の人形パフォーマンスを、ドイツ人写真作家マリオ・Aが不思議な静謐さを湛えたモノクロの作品に仕上げました。人形サチコは、それを手に入れた「男」によって解体され、古びたスーツケースに収められて旅に出ます。旅の先々で、求められるままにポーズをとるサチコ。その無機的な表情は徐々にヒステリックなものに変わってゆき、やがて訪れるであろう二人の旅の結末を暗示します。これは、「鞄の男」と渾名され、球体関節人形を偏愛したアーティスト、ハンス・ベルメールへのオマージュです。巻末に収められた、この作品集のために書き下ろされた島田雅彦の短編「サチコ」を併せて読んでください。ベルメールの世界に郷愁にも似た愛しさと憧れを感じる人ならば、心の奥底の秘密の小箱を揺すぶられること間違いなしです。
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自由人の祈り 島田雅彦詩集
声を手に入れ、預言者となる。第4・5回「詩のボクシング」朗読王がくりだす、声の力22篇。最新エッセイも多数収録。
フランシスコ・X
パーデレ、日本はそんなによいところでしょうか?布教に燃える若きザビエルは島津貴久、大内義隆、大友義鎮に謁見、京へ上る――。時は大航海時代。商人、宣教師、ユダヤ人が同じ船に乗ってアジアを目指した。「日本人より優れている人々は異教徒のあいだでは見つけられない」「私たちはテングやカッパという化け物に似ているのだそうです」「まさにその化け物が地球の裏側から来たことに驚いているのだよ。たとえ、彼らが私たちの教えにすぐには従わなくても、ポルトガルの船が運んでくる商品を見れば、目の色を変える。(略)信者になる貧しい人たちに、全ての商品を与えよう。もちろん、金は受け取らない。代わりに神に奉仕してもらうのだ」
アジア自由旅行 (sabra BOOKS)
今リゾートとして最も注目を集めるアジアに注目し、パック旅行にはない自由でマイペースな旅を提案する、ユニークなアジア旅行記。インターネット世代のために、アジア旅行に超便利な選りすぐりの63サイトも収録。
Ma poupee japonaise [大型本]
「私の日本人形」と題された美しくエロチックな〈人形〉の写真集。人形を演じているのは、劇団「ロマンチカ」の元看板女優、原サチコ。彼女の人形パフォーマンスを、ドイツ人写真作家マリオ・Aが不思議な静謐さを湛えたモノクロの作品に仕上げました。人形サチコは、それを手に入れた「男」によって解体され、古びたスーツケースに収められて旅に出ます。旅の先々で、求められるままにポーズをとるサチコ。その無機的な表情は徐々にヒステリックなものに変わってゆき、やがて訪れるであろう二人の旅の結末を暗示します。これは、「鞄の男」と渾名され、球体関節人形を偏愛したアーティスト、ハンス・ベルメールへのオマージュです。巻末に収められた、この作品集のために書き下ろされた島田雅彦の短編「サチコ」を併せて読んでください。ベルメールの世界に郷愁にも似た愛しさと憧れを感じる人ならば、心の奥底の秘密の小箱を揺すぶられること間違いなしです。
彗星の住人
一八九四年長崎、蝶々さんと呼ばれた芸者の悲恋から全てが始まった。息子JBは母の幻を追い、米国、満州、焼跡の日本を彷徨う。三代目蔵人はマッカーサーの愛人に魂を奪われる。四代目カヲルは禁断の恋に呪われ、歴史の闇に葬られる。恋の遺伝子に導かれ、血族四代の欲望は世紀を越える。日本現代文学の全字塔たる画期的力篇。
ひなびたごちそう 島田雅彦の料理
「ジャンク」でもなければ「グルメ」でもない文壇随一の料理人が開陳する食の哲学。朝日新聞「ウイークエンド経済」で大好評の料理エッセイ「すてきなオヤジ」を著者自らが作り下ろしたオリジナル料理の写真と共に収録。完全レシピ付き。
内乱の予感 (朝日文庫)
ヒコクミンは処刑せよ―暗躍する秘密結社・千年王国の辣腕エージェント、ジャック・アマノは、ある処刑の執行を機に組織に疑問を抱き始める。殺された二人は無実だったのか?千年王国に反旗を翻す伝田家麿の正体は?国家の危うさと時代の深淵を鋭く描く長編ミステリー。
そして、アンジュは眠りにつく (新潮文庫)
なぜ私の世界には光が差し込まないの―。様々な言葉や音楽、そして匂いがアンジュの世界を創造する表題作。伊東君ち、クルド人ゲリラのテント、そしてマサイ族と、世界中を飛び回る「茶の間を旅して」。営業成績抜群の豊臣秀吉に蔑まれ、得意先の徳川家康社長のもとに日参する、サラリーマン明智光秀の物語「カタストロフの理論」。ある日起きると鼻でモノを見ていた「奇蹟の鼻」など、九編を収録。
ヒコクミン入門 (集英社文庫)
現代日本文学の「青二才」はいかにして世紀末を迎え、「ヒコクミン」へと変貌を遂げたのか―。ニューヨークへの季節亡命、ベルリンの壁の崩壊、湾岸戦争、ソ連解体…。二十世紀最後の十年、激動の世界を島田雅彦が、移動し、観察し、味わい、そして鋭く斬った。二千年紀に満を持して問う、ファン必読の“幻の”エッセイ集、大幅再編集で、ついに文庫化。